こんにちは。
皆さん大好きなポテトチップス。スーパーやコンビニの棚に並んでいるとついつい買ってしまうことが多いのではないでしょうか。
一方で、ポテトチップスは健康に良くない食べ物として名前を挙げられることが多いようにも思います。
そんなポテトチップスですが、健康に悪いと言われるのはなぜなのでしょうか。また、ポテトチップスと健康的に付き合って行くための対策はあるのでしょうか。
今回はポテトチップスが健康に良くないと言われる理由とその対策について考えていきたいと思います。
以下のような方は、本記事を参考にして頂ければと思います。
この記事はこんな方におすすめ
- ポテトチップスが健康に悪いと言われる理由について知りたい
- ポテトチップスを健康的に楽しんでいく方法について知りたい
それでは記事本文へ移ります。
目次
ポテトチップスが健康に良くないと言われる理由
ポテトチップスが健康に与える影響について調べてみたところ、「ポテトチップスが健康に良くない」と言われるのは、主に以下の3つの理由によるもののようです。
- 脂質の含有量が多い
- 塩分の含有量が多い
- 有害化学物質といわれる「アクリルアミド」を含有している
脂質の含有量が多い
ポテトチップスは基本的にはジャガイモを油で揚げた料理ですので、油に含まれる脂質とジャガイモに含まれる糖質が主な栄養素ということになります.
標準的なポテトチップス一袋(60グラム)に含まれるカロリーと、脂質・糖質の量は主に以下の通りです。
ポテトチップス一袋(60グラム)に含まれる量 | |
---|---|
カロリー | 332キロカロリー |
脂質 | 21.1グラム |
糖質(炭水化物) | 32.8グラム |
一方で、厚生労働省の定める「日本人の食事摂取基準」では、これらの栄養素についての摂取基準を以下の通り定めています。
30〜49歳の男性 (身体活動レベル2) | 30〜49歳の女性 (身体活動レベル2) | |
---|---|---|
カロリー | 2,700キロカロリー | 2,050キロカロリー |
脂質 | 70〜90グラム | 50〜70グラム |
糖質(炭水化物) | 345〜450グラム | 255〜330グラム |
こうして見てみると、ポテトチップスの脂質の含有量の多さがお分かりかと思います。
特に女性の方ですと、ポテトチップス一袋で1日に摂取して良い脂質の量の半分近くとなってしまうこともあり、通常の食事と合わせて考えると脂質の摂取過多になる可能性が高いと言えます。
塩分の含有量が多い
また、ポテトチップスは主に食塩で味付けをされているため、塩分の含有量が多いとも言われています。
こちらもポテトチップス一袋(60グラム)に含まれる量と、日本人の1日の摂取基準について比較していきたいと思います。
まずは、標準的なポテトチップス一袋(60グラム)に含まれる食塩量は以下の通りです。
ポテトチップス一袋(60グラム)に含まれる量 | |
---|---|
食塩量 | 0.6グラム |
次に、厚生労働省の定める「日本人の食事摂取基準」で定められた食塩相当量の目標量について見ていきます。
30〜49歳の男性 (身体活動レベル2) | 30〜49歳の女性 (身体活動レベル2) | |
---|---|---|
食塩相当量 | 7.5グラム | 6.5グラム |
ポテトチップス一袋の食塩量は1日の摂取目標量の10分の1以下と、ポテトチップスを一袋食べたことで直ちに塩分摂取過多になるとは言えなさそうですが、食べ過ぎには注意が必要です。
有害化学物質といわれる「アクリルアミド」を含有している
アクリルアミドとは化学物質の一種で、煮る・焼く・揚げるなどの食品の高温(120度以上)での加熱調理を行った際に、食品中のアミノ酸と糖質が反応することで発生すると言われています。
アクリルアミドの有害性については、現状明確な因果関係は確認されておらず、リスクは低いものの、ヒトに対しておそらく発がん性のある物質ではないかと考えられているようです。
ポテトチップスはジャガイモを油で揚げる料理ですので、アクリルアミドを一定量含有しており、農林水産省の調査でも他食品に比べて多く含有されていることが確認されています。
ただし、農林水産省がアクリルアミド低減の方針を打ち出したこともあり、ポテトチップス中のアクリルアミドはここ数年で大きく低減されている可能性も示されています。
また、アクリルアミドはその発生メカニズム上、高温調理を行った際にはポテトチップスに限らず発生する可能性が高い化学物質です。
そのような意味では、ポテトチップスのみに原因を求めるのではなく、あくまでバランスの良い食生活の一環として考えていくべきなのかもしれません。
※アクリルアミドに関する情報は農林水産省のウェブサイトより引用・抜粋いたしました。
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/acryl_amide/index.html
ポテトチップスと健康的に付き合っていくには
ここまでポテトチップスの健康への影響について見てきましたが、それでもポテトチップスは今後も食べ続けたいですよね。
健康的にポテトチップスと付き合って行くためにはどのようなことに気をつければ良いのか考えてみました。
主に以下の3つが挙げられるかと考えています。
- 1日に大量に食べ過ぎない
- 食事全体の栄養バランスに注意する
- ノンフライポテトチップスを取り入れる
1日に大量に食べ過ぎない
健康に悪いと言われる理由で見てきた通り、ポテトチップスは脂質と塩分を多く含有している食品です。
自身の年齢や性別・運動量に合わせた栄養素の摂取量を意識し、1日に大量にポテトチップスを食べすぎることは控えるようにしましょう。
食事全体の栄養バランスに注意する
皆さんが食べるのは決してポテトチップスだけではありません。一般的な方であれば1日に3食(+間食)を摂っているかと思います。
1日に摂取する栄養素の目安は、あくまでそれら食事全体に対するものですので、1日の食事全体のバランスを見ることが重要です。
例えばポテトチップスを食べるつもりなのであれば、その分、他の食事の際に脂質や塩分が控えめの料理を食べるようにすれば良いでしょう。
ノンプライポテトチップスを取り入れる
それでも、健康への影響が気になるという方は、ノンフライポテトチップスを食べるのも良いかもしれません。
ノンフライポテトは、その名の通り油で揚げないポテトチップスですので、健康に悪いと言われる理由で挙げた脂質とアクリルアミドの問題を解決しています。
ノンフライポテトチップスは、市販のものを購入することもできますし、自分でジャガイモをもとに作ることもできます。
結論:ポテトチップスの健康への影響を理解しつつうまく付き合っていこう
さて、いかがでしたでしょうか。
やはり、ポテトチップスが健康に良くないと言われるのには、それなりの理由があることが分かりました。
一方で、全く食べてはいけないという事ではなく、食事全体のバランスをとりながら楽しむべきという事だと考えています。
皆さんもポテトチップスの健康への影響を理解した上で、長く健康にポテトチップスを楽しめるように、上手く付き合っていきましょう。
以上、ポテトチップスが健康に良くないと言われる理由と対策について考えてみたでした。