〈ポテトチップスの歴史〉ポテトチップスが誕生したのはいつ?日本上陸は?

ポテチ雑学
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こんにちは。

僕が物心がついた時には当然のようにスーパーの棚に並んでいたポテトチップスですが、いつ、どのようにして誕生したものなのでしょうか。

また、日本でポテトチップスが食べられるようになったのはいつ頃からなのでしょうか。

ポテトチップス誕生から、日本上陸までの歴史をまとめてみたいと思います。

以下のような方は、本記事を参考にして頂ければと思います。

この記事はこんな方におすすめ

  • ポテトチップスがいつ、どうやって誕生したか知りたい。
  • ポテトチップスの日本上陸までの歴史を知りたい。

それでは記事本文へ移ります。

ポテトチップス誕生の歴史

まずは、世界のどこでどのようにポテトチップスが誕生したのかを追ってみたいと思います。

一般的に語られるポテトチップス誕生に関する説

ポテトチップス誕生にまつわる話として最も有名なのは、アメリカ・ニューヨーク州で起きたといわれる以下の出来事です。

ポテトチップスの歴史は、1853年にアメリカ、ニューヨーク州のサラトガ・スプリングスにあるムーン・レイク・ハウスホテルが発祥の地との説があります。

ホテルのレストランでお客様が、「フレンチフライを厚く切りすぎだ!」と言い出したので、コック長が紙のように薄く切ったじゃがいもを揚げたのがはじまりといわれています。

カルビー株式会社ホームページより引用

この物語に登場するコック長はアフリカ系アメリカ人のジョージ・クラムという方です。

彼は、現地アメリカでも「ポテトチップスを発明した名コック」としてその名を知られているようです。

 

また、クレームを出したお客様ですが、海運業や鉄道業で財を成した大富豪、コーネリアス・ヴァンダーヒルト氏のことではないかとも言われています。

その他のポテトチップス誕生に関する説

ポテトチップスはその作り方がシンプルなだけに、ジョージ・クラムの「発明」以前にすでに誕生していた、と考える説もいくつかあります。

例えば、イギリスのウィリアム博士は1822年に出版した本“Cook’s Oracle“の中で、「薄くスライスして油で揚げたポテト」の作り方について紹介をしています。

 

また、1849年のニューヨーク・ヘラルド(ニューヨークで発刊されていた日刊新聞)には、コックのエリザと名乗る人物が記事を掲載しました。

そこでは、自分のレストランで出している「揚げたポテト」がサラトガ中でいかに有名になったかを自賛していたそうです。

このように、ポテトチップスの「発明」については諸説ありますが、その名を一躍有名にしたという面で、ジョージ・クラムの功績は不朽と言えそうです。

 

ポテトチップス発展の歴史

次は、ポテトチップスがどのようにして今のような形に発展してきたのかについて見ていきたいと思います。

大量生産されるポテトチップス

こうして19世紀の中頃に誕生したポテトチップスですが、当初はレストランの料理の一つとして振る舞われるものでした。

ですので、現在のように袋詰めをされてスーパーなどの小売店の店頭に並ぶものでは全くなかったようです。

 

しかしこうした状況は、1920年代にアメリカ・カリフォルニアの企業家である、ローラ・スカダー氏のおかげで変わってきます。

彼女は、ポテトチップスをワックス塗りの袋に梱包して販売することを考えつきました。

ワックス塗りの袋に入れて密閉することで、新鮮なパリパリの食感そのままに、アメリカ各地へ販売することが可能になったのです。

この梱包方式と当時アメリカで勃興しはじめた工場での大量生産方式の相乗効果で、ポテトチップスはアメリカ各地の小売店に大量に並ぶようになったのです。

 

ポテトチップス「メジャーブランド」の誕生

そんな中、アメリカ・ノースカロライナ出身のセールスマンである、ハーマン・レイ氏はポテトチップスの販売事業に乗り出します。

1920年代には、レイ氏の事業はトランクに商品を詰め込んで各地のスーパーを回る程度の小さなものでした。

しかし、1932年には販売店をもつようになり、1938年にはポテトチップス工場を買収するなど、順調に拡大を進めました。

その後も他社の買収・統合などを通じて拡大を進め、今ではテトチップスの世界的ブランド「Lay‘s(レイズ)」として世界中で愛される存在となっています。

 

ポテトチップスの日本上陸

最後に、そんなポテトチップスが、どのようにして日本に上陸したのかについて、見ていきたいと思います。

日本最初のポテトチップス

日本でポテトチップスの製造と販売を始めたのは、浜田音四郎氏が創業した「フラ印」のポテトチップスが最初となります。

浜田さんは日系2世として、第二次世界大戦前にはハワイでポテトチップスの製造に関わっていて、戦後に日本に戻りポテトチップスの製造・販売を始めました。

 

当時は戦後日本に駐屯していたアメリカ軍くらいしか買わなかったようですが、今ではこれだけ愛される存在になったと思うと、先見の明がありますね。

そんな「フラ印」のポテトチップスですが、製造会社は当初のアメリカンポテトチップス社から株式会社ソシオ工房に引き継がれ、今でも購入することができます

 

ハワイ起源のポテトチップスの味をぜひ楽しんでみてください。

 

ポテトチップスの日本での量産化

このようにして、戦後まもなくポテトチップスが上陸しましたが、本格的な量産は1960年代に湖池屋によって行われるようになります。

湖池屋の創業者である小池和夫さんは、仕事仲間といった飲み屋で出会ったポテトチップスに感動し、その量産化を思いついたそうです。

当初は製造・量産に関するノウハウが無く苦戦したようですが、研究と努力を重ね、1962年に「湖池屋 ポテトチップス のり塩味」を発売。

その5年後の1967年には量産化を成功させます。

 

次いで1975年には、カルビーもアメリカでのポテトチップスの人気を見て、「カルビー ポテトチップス うすしお味」を発売することになります。

カルビーは現在では日本におけるポテトチップスメーカー首位として君臨しています。

 

こうして、僕たちのよく知るブランドのポテトチップスが、日本のスーパーに並ぶ時代がやって来たのです。

 

結論:「歴史」と「旨味」を味わおう

さて、いかがでしょうか。

ポテトチップスは誕生から200年弱とまだ短い歴史ではありますが、色々な人たちの発明や努力によって、世界中に広まったことがわかりますね。

これからはポテトチップスを食べるときは、その旨味だけでなく歴史も味わいながら食べてみると良いですね。

 

以上、〈ポテトチップスの歴史〉ポテトチップスが誕生したのはいつ?日本上陸は?、でした!

 

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