〈風味にも健康にも重要〉ポテトチップスに使われる油の種類と特徴について解説

ポテチと健康
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こんにちは。ポテトチップス王子です。

ポテトチップスの原材料といえば、主にジャガイモ・油・塩の3つが挙げられるかと思います。

その中でも油については、一部で油を使わないノンフライ製法のポテトチップスが登場したりしているものの、引き続きポテトチップスにとって主要な原材料であり続けることに変わりは無いでしょう。

しかし一口に油といっても、油にも様々な種類とそれぞれの種類の特徴・特色ががあります。

今回は、ポテトチップスの製造には主にどのような種類の油が使われているのか、そしてそれらの油の特徴についてまとめて行きたいと思います。

ポテトチップスに使われる油の種類

ポテトチップスに使われる油の種類ですが、主に以下の5種類がポテトチップスを揚げるのに使用されているようです。

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  • パーム油
  • こめ油
  • なたね油
  • ひまわり油
  • オリーブオイル

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これ以外にも、例えばごま油などは揚げた後のポテトチップスに直接振りかけて風味をつけるなどの使われ方はしていますが、ごま油そのもので揚げられたポテトチップスは少ないため今回は除いています。

それではこれらの5種類の油の特徴について見ていきましょう。

パーム油

パーム油は熱帯地域のアブラヤシを原材料として生産される油です。

植物油脂(植物を原料として採れる油)の中でも世界で最も多く消費されている油で、日本でも2番目に多く使用されています。

主な理由としては、生産効率が高く他の油に対して価格が安いこと、様々な用途に使用が可能なことなどが挙げられるそうです。

 

その使用量の多さに対して、家庭の食卓で目にすることは少なく、皆さんにとっても馴染みが少ないのではないでしょうか。

それは、このパーム油が加工食品や外食産業等で多く使用されているためであり、パーム油は「見えない油」とも呼ばれています

 

加工食品に多く使われているだけあり、ポテトチップスにもパーム油は多く使われています。

日本では植物油脂の細かい種類まで記載する義務が無いため、裏面の原材料表示には単に「植物油脂」と書かれていることがあります。

この場合、パーム油とその他の油のブレンド油が使用されていることが多いようです。

皆さんが普段食べるポテトチップスのほとんどの種類に、パーム油が使われていると思ってよさそうです。

 

コメ油

コメ油はその名の通り、米を精製するときにできる米ぬかを原料としてできる油です。

日本全体の油の使用量の中では数パーセントと多くはありません。

しかし、他の植物油がほぼ輸入に頼りきりな中で、国産をメインとする貴重な植物油です。

そんなコメ油ですが、安定性が高く酸化しづらいことや、リノール酸やオレイン酸、ビタミンEが豊富なことから揚げ物によく使用されています。

 

コメ油はポテトチップスを揚げる際はブレンドされて使われることが多いようですが、コメ油100%にこだわったポテトチップスも存在します。

代表的なのが深川油脂工業が製造・販売している「米油だけで揚げたポテトチップス」です。

そのままの商品名ですね笑

 

深川油脂工業はもともと精米・こめ油の精製事業から始まり、のちにポテトチップスなどの食品加工事業に進出したという経緯があります。

そのため、こめ油で作ったポテトチップスに力を入れているのではないでしょうか。

なたね油(キャノーラ油)

なたね油は、菜種の種子から抽出された油で、日本では最も多く使用されている油です。

キャノーラは菜種を品種改良したもので、キャノーラ油もなたね油の一種です。

癖が少ないのにコシが強く、揚げ物が綺麗に揚げられることから、特に揚げ物の調理に幅広く使用されています。

また、オレイン酸の含有率が他の油に比べても非常に高く、加熱しても酸化しづらいことも特徴です。

 

上記のように、なたね油は揚げ物に向いた油のため、ポテトチップスを揚げる油にもブレンドされていることが多いようです。

しかし、なたね油単体で揚げられたポテトチップスは意外に少ないようです。

僕が調べた限りでは、三重県伊賀の「百姓工房」が製造・販売しているポテトチップスが唯一、なたね油だけでジャガイモを揚げているようです。

また、この「百姓工房」のポテトチップス、特徴的なのは油だけではなくジャガイモの品種も伊賀産のものにこだわっているようです。

https://okageshop.jp/SHOP/A9355.html

伊賀産のノーザンルビー、アンデスレッド、シャドークイーンの3種のじゃがいもを油で揚げ、あら塩だけで味付けしました。
それぞれの持つじゃがいもの美味しさをお楽しみいただけます。

非常に気になるので一度食べてみたいですね。

ひまわり油(サンフラワーオイル)

ひまわり油は、その名の通り、ひまわりの種から取れる油です。

世界ではパーム油、なたね油、大豆油に次いで4番目に多く使用されている油で、マヨネーズやマーガリンの原料として広く使われています。

ビタミンEの含有量は植物油の中でもトップクラスであり、癖が少なく軽やかな風味で、どんな食材ともよく合う油といわれています。

 

そんなひまわり油ですが、ポテトチップスを揚げる際にもよく使用されており、ひまわり油100%で揚げられたポテトチップスも多く存在します。

どちらかというと海外のポテトチップスの方がひまわり油100%使用の商品が多い印象です。

しかし、日本でもカルビーの「シンポテト」がひまわり油100%で製造されています。

ひまわり油の軽やかな風味を楽しんでみたいですね。

オリーブオイル

オリーブオイルはオリーブの果実から取れる油であり、近年世界的に消費量が伸びている油です。

他の主要な油は植物のタネを加熱加工して抽出されるのに対し、オリーブオイルは果実を搾ることで抽出されています。

そのため、ポリフェノールなど果実中の栄養素が熱で分解されず、油中に豊富に含まれています。

オレイン酸が豊富に含まれる他、オリーブの品種や銘柄などによって様々な味や風味が楽しめる点も特徴的です。

 

そんなオリーブオイルのみを使用して製造されているポテトチップスも、世界中のメーカーから発売されています。

例えば日本ではナチュラルローソン、アメリカではグッドヘルスなどの企業が製造・販売を行なっています。

 

昨今のオリーブオイル人気を受けて、今後もオリーブオイルを使用したポテトチップスは更に増えていくのかもしれません。

 

色々な油の風味を楽しんでみよう

さて、いかがでしょうか。

 

色々な油の特徴と、その油が使われているポテトチップスについて紹介してきました。

ご紹介してきたように、それぞれの油は風味やポテトチップスを揚げた時の仕上がりなどに違いがあります。

そのため、ポテトチップスメーカーはそれらを考慮して油をブレンドしたり、ときには特定の油のみを使用しています。

 

ポテトチップスを食べる際には塩味などのフレーバーを気にしがちですが、今後は油の違いによる風味の違いなども楽しんでいきたいですね。

以上、ポテトチップスに使われる油の種類と特徴について解説でした!

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